アハ・コラム

マーケティングは「なぜ・でも・じゃあ」

昨日、出先での打ち合わせを反芻しながらの帰り道。
でも、マーケティング的な視点ってなんだろう。

前回の続きになってしまいますが、それは「なぜ・でも・じゃあ」の3段階に分けられるのではないか。
説明します。

Step.1 なぜ

業務や商品・サービス、あるいは日常の「当たり前」に対する気づき、違和感。
なぜ、当社では、業界では、これが「当たり前」なのだろう。

Step.2 でも

既存の「当たり前」の再評価。
でも、これが「当たり前」になったのには、理由があるはず。
おそらく、かつてはそれが最適だったはず。どうしてそれが最適だったのか。
当時のニーズや、技術、社会情勢や通念は(PEST分析など)。

Step.3 じゃあ(+なぜなら)

「当たり前」の再構築。
じゃあ、今あるべき「当たり前」は何だろう。
再評価を踏まえて、違和感(ズレ)の解消には、何を残して、何を変えるといいのか。
今の最適とは何なのか。

今の最適とは、今のユーザーや顧客、さらには従業員や取引先を含めた、すべてのステークホルダーにとっての最適です。そして最終的には、経営者にとっても最適であることです。

この段階で大切なのが、最後に「なぜ・でも」を「なぜなら」にまとめることです。

言語化がアート

それぞれの段階では、「〇〇は〇〇である」と対象(主語)と状態(述語)として言語化します。
とにかく「書いてみること」。このコラムでも着想に留めず、書いてみることで不整合や足りないことなどが見えてきます。

アートといえば、国内では言語化できない、それの許された美術や音楽を想定してしまいますが、本来は広く創作活動、表現活動を指します。事業においては、この言語化こそがアートです。
その言語化は、事業においては、マーケティングに留まらず、理念・目標・目的、事業計画、スケジュールなど多岐に渡ります。

もちろん、これらが「絵に描いた餅」にならないよう、実行可能であること、実行することが何よりも大切です。
まずは、小作品から始めてみましょう。

(着地点がズレたような気がします)